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ボビーに首ったけ  著:片岡義男

小説
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神奈川県鎌倉市に住む「ボビー」こと野村昭彦は、バイクとサーフィンが大好きな高校3年生。

高校卒業後は就職を希望していたボビーは、息子を意地でも大学へ進学させたい父親とは意見が合わず、進路のことでは常に喧嘩が絶えなかったが、母親はボビーの味方であった。

高校2年生の秋、ボビーは友人と九州までツーリングに出たが、その時の体験談をバイク雑誌へ投稿したところ、見事に採用され、それを読んだ岡山県笠岡市在住の中原咲美からボビー宛てに返事が来て、文通を始める。

高校3年生の6月、ボビーは湘南にあるサーフ・ショップのアルバイトに採用され、仕事にのめり込んでいくが、高校を長期欠席していたことが父親にばれてしまい、大喧嘩になる。

ボビーは家を飛び出し、北鎌倉にある友人のアパートに居候することとなった。

そして7月、勤め先のサーフ・ショップが千葉県の九十九里浜に支店を出すという話を聞いたボビーは、千葉での勤務を希望して許可されたが、その頃届いた咲美の手紙には

「自分はこの3年間病気で家にこもったままでした」

と書かれていた・・・


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