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洋館めいた店内に入ると、そこには壁一面の本と、書店には不釣り合いなドレスに身を包む美貌の女性、夢音堂書店の店主、紫ノ宮沙霧がいた。 日常の繰り返しに飽き飽きしていた少年、書けない少説家、大好きな先輩との恋に夢中の、一見幸せそうな少女。 彼らが抱えた切実な痛みと店主が差し出す本が出会うとき、圧倒的感動に包まれる。 新感覚読書療法(ビブリオセラピー)小説。
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紫ノ宮沙霧のビブリオセラピー
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坂上 秋成 新潮社 2021年05月28日頃