小説 ココデナイドコカ 著:島村洋子 騙されていることに気づいていた。 でも、好きだったから・・・ 着物のセールスをしている西に惹かれていった私は、彼の勧めで高額の着物を買い揃えた。 病的に厳しかった母を持ち、感情を密閉容器に封じたように育った私が、精一杯勇気を示した行動だった... 2022.02.25 小説
小説 限界病院 著:久間十義 北海道富産別市立バトラー病院は過疎化とともに経営が悪化し、市財政のお荷物と化していた。 市長一派は民間譲渡も視野に入れた改革に手を付ける。 医師・看護師の減給を決行し、赤字のままの予算案を市議会に提出。 医師を供給してきた北斗医大はその無策... 2022.02.25 小説
小説 国会議員基礎テスト 著:黒野伸一 三世議員の黒部優太郎は自身の相次ぐスキャンダルと、自らが政治家になるという野望を隠さなくなった秘書の橋本が周到に準備した策略にはまり、議員辞職を余儀なくされた。 橋本は補欠選挙を勝ち抜き、晴れて代議士となる。 三権分立のうち、一番大切な立法... 2022.02.24 小説
小説 農ガール、農ライフ 著:垣谷美雨 水沢久美子は派遣切りに遭った日、同棲相手から突然「結婚したい人がいるから出ていってくれ」と告げられる。 仕事も家も彼氏も失った三十二歳の春。 失意のどん底にいたとき偶然目にした「農業女子特集」というTV番組に釘付けになる。 「農業だ!」 運... 2022.02.24 小説
小説 脱・限界集落株式会社 著:黒野伸一 限界集落と言われ、過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難だった止村は、東京からきた多岐川優の活躍で、なんとか窮地を脱した。 あれから4年。 麓にはショッピングモールができるなど、止村は活況が続いている。 そこへ麓の町の駅前開発計画が... 2022.02.23 小説
小説 タイムスリップしたら、また就職氷河期でした 著:南綾子 2019年、アラフォー非正規雇用の凛子は人生に絶望していた。 一縷の望みをかけて、再就職セミナーに向かうと、かつての就活仲間だった鶴丸と再会。 しかし、雷が落ち二人は1999年にタイムスリップしてしまう。 二度目の人生なら「勝ち組」になれる... 2022.02.23 小説
小説 総選挙ホテル 著:桂望実 いまいちやる気のない従業員で売り上げが落ち込む中堅ホテル、フィデルホテル。 支配人の永野は改善策を打ち出せないでいた。 そこに社長としてやってきた変わり者の社会心理学者・元山が提案したのは、“従業員総選挙” 落選すれば解雇もやむなしという崖... 2022.02.22 小説
小説 小説王 著:早見和真 華々しいデビューを飾ったものの、ファミレスのバイトで食いつないでいる作家・豊隆と、大手出版社の文芸編集部で働く俊太郎は、幼なじみだ。 「いつか一緒に仕事を」 その約束は果たされないまま、豊隆は無収入の状況に陥り、俊太郎が所属する編集部も存続... 2022.02.22 小説
小説 蕎麦、食べていけ! 著:江上剛 かつての賑わいがすっかり失われた寿老神温泉。 この町で育ち、信用金庫に勤める赤城勇太は地元活性化のため、高校生による蕎麦打ちイベントを企画する。 同じ頃、竹澤春海たち地元の高校生も全国高校生蕎麦打ち選手権大会に出場するため、特訓に励んでいた... 2022.02.21 小説
小説 ほんともう勘弁してください 著:時本紗羽 毎朝出社するたびに俺に「好きです」と告白してくる女子社員がいた。 新卒同期の彼女の告白がはじまったのは入社二年目の夏。 それから五年続いた告白はある日、終わった。 彼女が突然亡くなったのだ。 その後、俺は彼女の日記を見つける。 そして、その... 2022.02.21 小説
小説 あの人が同窓会に来ない理由 著:はらだみずき 中学校の同窓会の幹事をするはめになった宏樹だったが、参加者は一向に集まらない。 出席率を上げるため、宏樹はかつての仲間たちの消息を尋ねる。 クラスの人気者、優秀な委員長、落ちこぼれ、そして、ずっと会いたかったあの人。 だが、それぞれが思い出... 2022.02.20 小説
小説 都立水商 1年A組 著:室積光 日本初の水商売を専門に学ぶ都立高校が新宿歌舞伎町に設立されてから二十七年。 いじめられ、カンニングの濡れ衣まで着せられた淳史は、通称「都立水商」にしか進学できなかった。 しかし、入学の初日にマネージャー科の学級委員長に指名されてしまう。 く... 2022.02.20 小説
小説 アヤとあや 著:渡辺優 画家である父のモデルをしている、小学5年生の亜耶は、常に自らの美意識と神秘性に特別なものを感じていた。 そんな彼女は相棒の彩といつも行動を共にしていた。 歳を重ねるにつれ、次第に自分に宿る神秘性が損なわれていっていると焦りを感じるようになる... 2022.02.19 小説
小説 大脱走 著:荒木源 中堅よりやや落ちるレベルの女子大を卒業した片桐いずみは、就活で大苦戦し、ようやく住宅リフォーム会社に内定した。 しかし、入社早々、理不尽に怒鳴りまくる部長・大木田の姿を目にして生ぬるい空気が一変する。 それから、3年。 なんとか社内でのポジ... 2022.02.19 小説
小説 天路 著:リービ英雄 アメリカを捨て日本に移り住んだ作家は、故国に残した母の死を抱えて中国の最果て、チベット高原へと赴く。 一千年の祈りの地でたどる、死と再生の旅。 言葉と記憶が響きあう、越境文学の達成。 国と国、言葉と言葉の“間”を旅する作家がたどりついた世界... 2022.02.18 小説
小説 劣情 著:草凪優 処女なのにこんなに濡らして・・・ 20歳の姪・早苗と禁断の関係を結んだ元映画監督の津久井。 無職の津久井は妻に隠れて、ひたすら早苗の性感を開発することに没頭する。 そんなある日、都会に憧れる早苗に懇願され、二人は東京へ駆け落ち。 田舎娘だっ... 2022.02.18 小説
小説 私のカレーを食べてください 著:幸村しゅう 古びた喫茶店の装いながら、本格的なスパイスカレーを出す「麝香猫」 そこで働く山崎成美は調理師学校に通う19歳。 成美は幼い頃に両親が離婚、育ててくれた祖母も失踪してしまい天涯孤独の身であった。 そんな彼女の運命を変えたのは、小学校の先生が作... 2022.02.17 小説
小説 彼女はもどらない 著:降田天 雑誌編集者の楓は、娘の衣装を自作する人気ブロガーに批判的なコメントをしたことから、自身の過去のブログを匿名掲示板で晒され、陰湿なストーカー被害に遭うようになった。 一方、寝たきりの妻を抱える官僚の棚島は、家庭や職場でのストレスを解消するため... 2022.02.17 小説
小説 山女日記 著:湊かなえ こんなはずでなかった結婚。 捨て去れない華やいだ過去。 拭いきれない姉への劣等感。 夫から切り出された別離。 いつの間にか心が離れた恋人。 真面目に、正直に、懸命に生きてきた。 なのに、なぜ? 誰にも言えない思いを抱え、山を登る彼女たちは、... 2022.02.16 小説
小説 ちょっと一杯のはずだったのに 著:志駕晃 秋葉原FMの人気パーソナリティの西園寺沙也加が殺された。 彼女に最後に会ったのは、ラジオディレクターで沙也加の恋人でもある矢嶋直弥だった。 死体の首には、矢嶋が沙也加から貰ったものと同じネクタイが巻かれており、警察は矢嶋を疑う。 矢嶋は否定... 2022.02.16 小説
小説 ミニシアターの六人 著:小野寺史宜 銀座のミニシアターで、二年前に亡くなった末永静男監督の追悼上映が行われている。 二十一年前に公開された『夜、街の隙間』、上映は一週間だけ。 最終日前日、午後四時五十分の回。 観客は六人だった。 この映画館で働いていた三輪善乃は、公開当時にチ... 2022.02.15 小説
小説 最近、空を見上げていない 著:はらだみずき 出版社の営業マン・作本龍太郎は、ある日、書棚の前で静かに涙する書店員を目にする。 彼女はなぜ涙を流していたのだろう・・・ (「赤いカンナではじまる」) 営業部との折り合いが悪い編集者、旭川から上京してきた青年、夢と現実のちがいに戸惑う保育士... 2022.02.15 小説
小説 明日なき暴走 著:歌野晶午 じつはディレクター長谷見のヤラセだったTV人気企画「明日なき暴走」内の若者たちの無軌道な行動。 それを知らぬ若いネクラ美容師が若者たちと交錯し殺人鬼に変貌、凶行を重ねる。 長谷見は視聴率アップを狙い暴走の末、職務停止に。 だが彼は警察の裏を... 2022.02.14 小説
小説 ウツボカズラの甘い息 著:柚月裕子 家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。 彼女から化粧品販売ビジネスに誘われ、大金と生き甲斐を手にしたが、鎌倉で起きた殺人事件の容疑者として突然逮捕されてしまう。 無実を訴える文絵だが、鍵を握る加奈子が姿を消し... 2022.02.14 小説
小説 NNNからの使者 猫は後悔しない 著:矢崎存美 離婚して、都内のアパートに一人で暮らす田宮真澄、五十歳。 ある日、パート先から自転車で帰る途中、何かをひいてしまった。 猫だ。 動物病院へ連れていくべきか、このまま行ってしまおうか・・・ 迷っているところへ別の三毛猫がやってきて、咎めるよう... 2022.02.13 小説
小説 カネと共に去りぬ 著:久坂部羊 今日、患者が死んだ。 倫理に反する言動で白眼視される医師村荘を描く「医呆人」 ある朝、心が毒虫に変じた女医の葛藤「変心」 高級老人ホームに住む男女の恋愛ドラマ「カネと共に去りぬ」 そして高慢きわまる老医の手記「アルジャーノンにギロチンを」 ... 2022.02.13 小説
小説 雨上がり、君が映す空はきっと美しい 著:汐見夏衛 普通とちがうって、なんて大変なことなんだろう。 友達がいて成績もそこそこな美雨は、昔から外見を母親や周囲にけなされ、目立たないように“普通”を演じていた。 ある日、映研の部長・映人先輩にひとめぼれした美雨。 見ているだけの恋のはずが、先輩か... 2022.02.12 小説
小説 告知 著:久坂部羊 在宅医療専門看護師のわたしは日々終末期の患者や家に籠る患者とその家族への対応に追われる。 末期がんだが告知を拒む陽気な患者に徐々に忍び寄る最期。 院長は彼に病状を告げるのか? (表題作) 卵巣がん末期の妻を支える夫は医者不信で次々、怪しい民... 2022.02.12 小説
小説 天現寺ウォーズ 著:佐野倫子 東京の勝ち組女である“港区妻”には、純然たる階級がある。 頂点に君臨するのは、生まれ育った東京で富裕層として暮らす、生粋の“東京女”。 一方、たったひとりで上京し、港区妻の仲間入りを果たした女たちがいる。 元CAで専業主婦の桜井あかりも、そ... 2022.02.11 小説
小説 妻籠め 著:佐藤洋二郎 父を亡くし、少年の頃の怪我がもとで足が不自由になったわたしは、母に気兼ねする内向的な性格になっていた。 そして青春時代に、恩師とも言える神父の失踪と親しかった友人の自死を経験した。 二つの喪失を抱えて生きるわたしの前に現れたのが、教え子であ... 2022.02.11 小説