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新山遥には、死の近づいている人がわかる。 十歳で交通事故に遭い、両親と妹を失ったころからだ。 なぜこんな力が自分にあるのか、なんのためにこの力を使えばいいのかはわからない。 けれど見て見ぬふりのできない彼は、死の近い人々に声をかけ寄り添う。 やがて、二十四歳になった遥は、我が子の誕生を待っていたが・・・ 愛する人を想う気持ちに涙があふれて止まらない、運命の物語。
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今夜、もし僕が死ななければ
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浅原 ナオト 新潮社 2021年01月28日頃