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いつかここにいた貴方のために/ずっとそこにいる貴方のために  著:西塔鼎

ライトノベル
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少年兵レンカはその日、奇跡を見た。

それは、春ー四月に降る雪。

血みどろの最前線に降り、あらゆる敵を凍てつかせる雪。

その奇跡を起こした少女は、こう呼ばれていた。

『氷棺の聖女』と。

レンカと少女はふとしたことから出会う。

移ろいゆく戦局の、その束の間に訪れた平穏な日々。

二人は少しずつ、その距離を縮めていく。

だが、彼らは忘れていた。

少年が「ただの兵士」であることを。

少女が「絶対の兵器」であることを。

これは愚かな少年と、幸せではない少女の出会いと、そして、別れの物語。


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