ミニシアターの六人 著:小野寺史宜 小説 2022.02.15 小説 [本ページはプロモーションが含まれています] 銀座のミニシアターで、二年前に亡くなった末永静男監督の追悼上映が行われている。 二十一年前に公開された『夜、街の隙間』、上映は一週間だけ。 最終日前日、午後四時五十分の回。 観客は六人だった。 この映画館で働いていた三輪善乃は、公開当時にチケット売場の窓口にいた。 山下春子にとっては、大学の同級生と成り行きで観に行った作品だ。 自主映画を撮っていた安尾昇治は、末永のデビュー作でその才能を目の当たりにし、道を諦めた過去がある。 沢田英和は、この作品に元恋人との苦い思い出があった。 誕生日デートのはずだった川越小夏は、一人でスクリーンを眺めている。 映画監督を目指す本木洋央は、生物学上の父親が撮った作品を観に来ていた。 観客たちの人生と、『夜、街の隙間』のストーリーを行き来しながら、出会いとすれ違い、別れを繰り返す日々の中にある奇跡を鮮やかに描く。 『ひと』の著者が銀座という街とミニシアター、そして映画への愛をも描き切った渾身の人生讃歌。 ▼ 詳しくはこちらから ▼ ミニシアターの六人posted with ヨメレバ小野寺 史宜 小学館 2021年11月15日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7nethonto 紀伊國屋書店 ebookjapan