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大人は泣かないと思っていた  著:寺地はるな

小説
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時田翼32歳。

九州の田舎町で、大酒呑みで不機嫌な父と暮らしている。

母は11年前に出奔。

翼は農協に勤め、休日の菓子作りを一番の楽しみにしてきた。

ある朝、隣人の老婆が庭のゆずを盗む現場を押さえろと父から命じられる。

小学校からの同級生・鉄腕が協力を買って出て、見事にゆず泥棒を捕まえるが、犯人は予想外の人物で・・・

ほか全7編収録。

恋愛や結婚、家族の「あるべき形」に傷つけられてきた大人たちが、もう一度、自分の足で歩き出す姿を描きだす。

人生が愛おしくなる、始まりの物語。



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