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握る男  著:原宏一

小説
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昭和56年初夏。

両国の鮨店「つかさ鮨」の敷居をまたいだ小柄な少年がいた。

抜群の「握り」の才を持つ彼の名は、徳武光一郎。

その愛嬌で人気者となった彼には、稀代の策略家という顔が。

鮨店の乗っ取りを成功させ、黒い手段を駆使し、外食チェーンを次々手中に収める。

兄弟子の金森は、その熱に惹かれ、彼に全てを賭けることを決意する。

食品業界の盲点を突き成り上がった男が、全てを捨て最後に欲したものとは。

異色の食小説誕生。


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