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息  著:小池水音

小説
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息をひとつ吸い、またひとつ吐く。

生のほうへ向かって。

喘息の一息一息の、生と死のあわいのような苦しさ。

その時間をともに生きた幼い日の姉と弟。

弟が若くして死を選んだあと、姉は、父と母は、どう生きたか。

喪失を抱えた家族の再生を、息を繋ぐようにして描きだす、各紙文芸時評絶賛の胸を打つ長篇小説。

新潮新人賞受賞作。


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