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新宿の猫  著:ドリアン助川

小説
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何をやってもうまくいかない「ボク」は、明日が見えない闇のなかでもがいていた。

そんなある夜、ぶらりと立ち寄った小さな飲食店で、さまざまな猫の特徴がしるされた一枚の紙に心をうばわれる。

それは店で料理をつくる夢ちゃんが描いた「猫の家族図」だった。

行き場を失った猫に寄りそう彼女は、「ボク」に猫と自分の秘密を打ち明け、ふたりは大切な約束をする。

闇の底から輝きだす光、胸に灯る温かないのちの物語。


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